ダイヤモンドの本来の輝きを最高に発揮するのがラウンドブリリアンカットといわれています。
このカットで、ガードルより上のクラウンは光を集める働き、下のパビリオンはクラウンから入った光をビリヤードの玉のように、2回内部で反射させて、再びクラウンの方にもどす反射鏡の役割をしています。
この反射が100%返ってくれば、輝きは最高になるはずです。
これを満たすには石の屈折率が高いこと、適切な角度でパビリオンがカットされていることが必要です。
光が100%反射することを全反射、その起こる角度を臨界角といいます。
パビリオンを深くしたり、浅くしたりすると臨界角を超えてしまい、光が漏れてしまいます。

ダイヤモンドの品質は一般的には4Cで評価されます。
4Cとは、カラット(carat)、カラー(color)、クラリティ(clarity)、カット(cut)の頭文字をとったものです。
このうち重量スケール(単位)以外はアメリカの宝石学教育機関GIAが独自に開発したものです。
ここで注意しなければならないのは、この4Cの評価でダイヤモンドのすべての価値が決まるのではなく、4Cは価格評価をするための目安と考えておいてください。
たとえば、クラリティの評価で10倍に拡大して内包物が見えないことという基準でも、その10倍で見えない内包物の影響で輝きを失う場合もあります。
またカットも美しさと直接結びついているものではなく、原石から歩留りの評価が基準になっています。
美しさの評価は主観的なものであり、統一された合意はまだありません。従って、4Cの評価とプラス?の評価が必要でしょう。
宝石の重量はメトリックカラットを単位として測定し、単位記号はctが用いられています。
1ct=0.200g
カラットは通常1,000分の1カラットまで測定し、第3位まで表示します。
ダイヤモンドの大半には、わずかな色が認められます。色は無色にどれだけ近いか、離れているかが、評価の基準になります。
色のグレードはマスターストーン(基準石)と比較され、DからZまでグレード(等級)分けされます。D・E・Fのグレードは無色で、透明感にわずかな差しかありません。

ブルー、ピンク、パープル、レッド等の希少性の極端に高い天然ファンシーカラーを除けば、一般的に無色透明な石の希少価値は非常に高いです。
クラリティは内部の特徴(インクルージョンinclusion)と外部の特徴(ブレミッシュblemish)と分類して判断されます。外部の特徴はカット傷などの在否で判断します。
内部の特徴は10倍拡大という条件で内部の含有物等の大きさ、数、位置、性質、色、目立ちやすさなどで判断されます。評価はFLからI3まで11等級に分類されます。
| クラリティグレード | ||||||||||
| FL | IF | VVS1 | VVS2 | VS1 | VS2 | SI1 | SI2 | I1 | I2 | I3 |
| 10倍拡大で内外部無欠点 | 10倍拡大で内部無欠点 | 10倍拡大で発見困難な含有物 | 10倍拡大で発見がやや困難な含有物 | 10倍拡大で発見が容易肉眼では困難 | 肉眼で容易に発見できる含有物 | |||||
| Flawless | Internaly | Very Very Slightly | Very Slightly | Slightly Included | Imperfection | |||||

内部特徴(結晶)

内部特徴(フェザー)
一見ガラス玉のように見える原石も、ブリリアンカットをすると輝きが一挙に増します。
輝きを得るためには理にかなったカットが必要になります。
パビリオンが浅かったり、深かったりすると石は光を漏らし十分な輝きを得られません。
ダイヤモンドの光学的な特性から計算されたプロポーションを考案者の名前をとって、トルコウスキープロポーションと呼び下図に示してます。
この基準から、どの程度外れているかがカットの評価基準です。
ラウンドブリリアン以外のカットはファンシーシェイプと呼ばれており、ファンシーカット独特のプロポーションも評価されています。
ダイヤモンドは長波紫外線下で、蛍光することがあります。
この発光時の色および、強さを蛍光マスターストーンと比較して決定し記載されます。
「なし」もしくは「青色」の蛍光反応が一般的ですが、オレンジ、グリーンなどの異なった蛍光反応を示す物もあります。
POLISHポリシュ(研磨):ファセット(カット面)の研磨の状態が5段階で表示されます。
SYMMETRYシンメトリー(対称性):それぞれのファセット(カット面)がどの程度バランス良く配置されているかが5段階で表示されます。
(5段階スケール)
EXCELLENT(優秀)・VERYGOOD(優良)・GOOD(良好)・FAIR(可)・POOR(不可)
カットされた4つのC別に検査された結果を記載した文章のことをダイヤモンドグレーティングレポートと呼ばれています。
鑑別会社それぞれで独自の名称やスタイルのレポートが出されています。
グレーティングレポートには4C以外に石の同一性を確認しやすくするために、下記の内容も記載されています。
1)写真の貼付
2)石のサイズをミリ単位で測定
3)紫外線を照射したときの蛍光性の検査
4)クラリティ特徴の記号による図示
ダイヤモンドの輝きは汚れが大きく影響します。
とくにパビリオンにほこりまじりの油膜が吸着すると、光が逃げてしまい、極端に輝きが落ちてしまいます。
また、含有物が目立ったり、カラーに影響する場合もあります。
■中性洗剤をぬるま湯でといて、柔らかな歯ブラシや鉛筆などで洗うとよい。
■頑固な汚れは濃い目の液に一日漬けておいてから洗う。
■洗浄後は熱い湯で洗い、乾燥させること。このとき排水栓を閉じておく。
爪の裏など磨けないところには超音波洗浄器が利用されます。適切な洗浄液を使えば効果は抜群です。